6/6の
blogで
もしこの時代のヴェネツィアに詳しい方がいらっしゃったら
是非モデルになるような若い兄妹の存在などがあれば教えていただきたいです
と書いてたら
「そういうののモデルっていうのを探すのは多分難しいよ、
これは当時のヴェネツィアの政治形態がわかりやすいと思う」
との助言とともに小説をお借りしました
緋色のヴェネツィア―聖マルコ殺人事件 塩野 七生 (著)内容(「BOOK」データベースより)
16世紀前半、海の都ヴェネツィアはトルコ、スペイン、神聖ローマ帝国の3強大国に挾撃され国家存亡の危機に瀕していた。国難にあたる若きヴェネツィア貴族と謎のローマの遊女、貴婦人との秘めた愛を胸に野望を抱く元首の庶子…。権謀術数が渦巻く地中海世界を描いた、ルネサンス歴史絵巻第1部。(Amazonより)
はい、そうです
ローマ知りたいならまず読め、と言われるほどのかの塩野女史の本です
周囲でも愛読者も多くいつも薦められてたんですが・・・
ごめんなさい
あまりに歴史っぽいイメージが強くて(コアな歴史好きの人にファンも多いし)
今まで歴史に苦手意識を持つ水無月は1冊たりとも読んだことなかったのです
(悪印象は全くなかったのよ、人に聞かれたら薦めてたくらいだし
ただ単純に私が「歴史書」を敬遠してただけなんで)
何だろう、大航海をやって以前よりは興味が出ているとはいえ
大きな歴史の流れとか、政権の移り変わりとかあんまり興味がもてないのです
そのかわりどちらかというとその時々に生きている人
その人たちの生活、習慣、風俗、
もしくは政治関係でも何らかの事件のバックグラウンド
関わった人たちの人間関係と言ったものはに興味があるのです
(だから私の歴史知識は各々が多少深くても線でつながっていない)
そのあたりのことを知ったうえで「これなら読めると思う」といわれたのですから
読まないわけにはいきません
読んでみた率直な感想
「おもしろい、わかりやすい」
主人公とヒロイン(?)は創作され、物語仕立てになっているとはいえ
違和感のない設定(実際はちょっとエリートすぎなのかもだけど)と性格設定に
彼を通して世界や生活が自然な形で見えてくる
彼がヴェネツィア執政官の1人であるために
私の疑問であった部分は読んでるだけで大分解消された
(そして各所で随分誤ったイメージを持っていたことがわかった)
また彼以外のほとんどの登場人物は実在の人物だけれども
その人たちがこれまた魅力的に書かれている
本当にその世界に触れたような
それこそタイムスリップしてそばで見ているような
主人公が創作であることを忘れてしまうほどのリアリティ
おもしろいです
ちょっと時代が海onより微妙に(20年程度?)後ろかもしれませんが
恐らく斜陽のヴェネツィアっていうからには
この本のあたりの世界の動きが既に感じられてるんだと思います
わたしと同じように歴史に弱い方は
ヴェネツィア実装前に一読するのをおすすめかも
ちなみにこの本3部作なんで続きであと2冊あります
1作は舞台がフィレンツェ、もう1作はローマです
こちらも面白かったんだけど私的には1作目がお気に入り、かな
但し3作目の最後のあたりではハイレディンの話題も出てくるよん
2作目
銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 塩野 七生 (著)内容(「BOOK」データベースより)
若きヴェネツィア貴族マルコ・ダンドロは花の都フィレンツェを訪れたが、かつての共和国は今や大国を後楯にする公爵の独裁下にあった。その専制君主をめぐるメディチ家の陰謀に巻き込まれるマルコと遊女オリンピア…。16世紀前半、翳りゆくルネサンス・イタリアを描く絢爛たる歴史絵巻第二部。(Amazonより)
3作目
黄金のローマ―法王庁殺人事件 塩野 七生 (著)内容(「BOOK」データベースより)
永遠の都ローマ。古代からの時間と空間が濃密に積み重なり、農穣な想像力の世界へと誘う。その一方で、覇を競う列国の陰謀が交錯する都市でもあった。ルネサンス最後の法王パウロ三世と教会軍総司令官の息子、孫の枢機卿、そして遊女オリンピアの秘密とは…華麗なルネサンス歴史絵巻第三部。(Amazonより)
−−−−−−−−☆100日の約束☆(経過)−−−−−−−−
・1時間クーラーのない世界で過ごす(クーラーを止める) (23日)
・ぬいぐるみを乗せ10分落とさないで普通に過ごす (23日)
・趣味の範囲のoutput作業(かきもの等)を1時間 (23日)
・何でもいいから3つ捨てる (23日)
・最低3時間寝る (23日)
posted by らい-う at 23:36| 大阪 |
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
海on?
|
|