2006年08月04日

本格・新本格

鮎川哲也を読み返していると
どうにもこうにも引っかかってしまう部分がある
なんというか・・・女性登場人物が嘘っぽい

犯人である場合動機や手段は勿論
被害者や第三者の場合でも
なーんていうかリアリティがない

これは彼だけじゃなくて
現代の新本格の作家でも全般的に感じることで
他のジャンルなら
「女性描くの下手だなー」とか「こんな女性どこにいるっての」
とさらっと苦笑で終わらせるところなんだけど
本格や新本格でフェアなフーダニット(犯人探し)ものの場合
動機の有無や殺害のきっかけなんかが納得できないと
なんかとても読後感が悪い

勿論鮎川やクィーンなんかの場合は
時代や国の風習のこともあるから
「処女性への拘りによる戦前の殺人事件」とかだと
あー、そうねー、そんな事件も起こりえたんだろうねー
くらいには考えられるんだけど・・・

反対に推理ものとしては穴満載の昨今の推理漫画とかは
その部分に関しては現実の現代人に即してるのかもなー、と
思ったりもしたのでした

ま、どっちが好きかといわれるとどっちも好きなんだけどね
posted by らい-う at 22:28| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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